【親と子の音楽コラム♪連載10月号】 「良い耳をつくろう!」
「さぁ、おさんぽへでかけよう!」
「しゅっぱつ しんこ~う!!」
子ども達は先生のピアノを聴いて元気に動きます。
リトミックの基本とも言える『即時反応』。
レッスンの中でも多くの時間を使う活動のひとつです。
即時反応の活動はなんといっても音を聴く集中力が必要です。
音に合わせて動くだけではなく、音が止まればとまる判断。
聴こえた音を表現する表現力。
お友だちとぶつからないように空間を感じながら動く空間認識力や注意力など、たくさんのことが身につくカリキュラムにとなっています。
子ども達は活動の中でいろいろな所へ出かけたり、バスに乗ったり、急に風が吹いてきたり、動物に変身したり・・・聴こえてくる音に想像力をふくらませ、とっても楽しそう♪
これらのレッスン、一見遊んでいるように思われるかもしれませんが、リトミックのレッスンでの動きにはひとつひとつに音楽や子どもの成長につながる「ねらい」がたくさん含まれているんです。
大きい・小さいなどの感覚も音の強弱だけでなく、4分音符・8分音符などリズムの聞き分けで表現したり、
季節ごとにテーマを変えて四季を感じたり、普段の生活習慣の行動を音に乗せて動いたり、と子ども達は楽しみながら自然と「ねらい」を体感し、人間力を身につけていきます。
音が止まり急に静かになると、「次の音はなんだろう?」という緊張感が生まれて、子ども達の集中力が目に見えてわかります。
音に対しての集中力が身につくので、お母さんや先生のお話を聞く力もついてくるでしょう。
リトミックのレッスンの中ではまず1番に『聴く力』を育てることを大切にしています。
集中し、意識して音を聴くことでリズムや音などさまざまな音楽の要素に反応できる『良い耳』が作れます。これが『音感』を身につけるスタート!
普段の生活の中でもそうですが、お子さんが少し大きくなり、ピアノや楽器を習い始めたり、自分の好きな道を見つけた時に、こうして楽しみながら身につけた能力が存分に発揮でき、役に立ってくれることでしょう。
親子でたくさん触れあえるこの時期に、いろいろな経験や体験を通して音を楽しみながら、ぜひ『良い耳』育ててみませんか?